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塾講師で行政書士の 徒然日記
仕事に関係あることやないこと、趣味の神社巡りやその時その時に感じたこと、思ったことを気ままに綴ってます。業務に関しては、本ブログのリンクから当事務所のホームページをご覧ください。
11 | 2023/12 | 01
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ひよこ塾 その4
本日は第6回ひよこ塾研修会へ。

お題は『公益認定事案』。

ひよこ塾第6回


先般の公益法人改革により、法人の事業内容に求められる公益性が緩められています。
そして、許可制だったものが、準則主義に変わり、登記を行うことで設立が可能になり、根拠となる法律も、民法から一般社団法人及び一般財団法人に関する法律が制定され、移っています。

公益法人の種類には

  ・一般社団法人  ・一般財団法人  ・公益社団法人  ・公益財団法人

があり、公益社団・財団法人は、一般社団・財団法人公益認定を受けて設立することができます。


そして、それぞれの社団法人は「人の集まり」に法人格を与えたものなので、社員の意思によって、様々な活動ができますが、財団法人は「財産の集まり」に法人格を与えたものなので、原則として当初の目的以外の活動ができません

たとえば、「財団」の例としては、毎年ノーベル賞を主催しているノーベル財団のような感じです。
これは、ノーベルの遺言に従って、ノーベルの遺産管理とノーベル賞の主催を行っているということですね。




ということで、今回は久々のひよこ塾研修会ということになりました。
事案は、旧公益法人からの移行に関するものだったのですが、色々と問題のあった事案のようで、大変そうでした。

ただそれよりも、大事かなと思ったのは、講師の方も、はじめから一般社団法人及び一般財団法人に関する法律を把握していたり、関係する必要な法律等を知っていたわけではなく、交渉していく中で、そして、関係する法律の条文を読み解いていく中で、それらを把握していった、と話されていたということでした。

以前に、企業法務部の研修でも述べましたが、全ての法律を把握するなんてことは、少なくとも私には不可能です。
ですので、何かをとっかかりにし、突破口にして、必要な情報を集めて、依頼を実現していく必要があります。

話として聞いているだけだと、なるほど、で終わってしまうのですが、いざそんな場面に出くわした時に、自分ならスムーズに進めていけるのか…。


私自身、実際に依頼や相談を受けたときは、まず、大まかな内容を聞き、下調べをし、ある程度目星を付けてから面談を行います。
そこで不確かな部分が出てくれば、申し訳ありませんが「宿題」として、少し時間を頂いたりします。
その間に、本やネットを活用したり、先輩行政書士さんに意見をいただいたり、また、直接役所に問い合わせることも多々あります。

手引きやホームページに記載されている書類を揃えるだけなら、それほど手もかかりませんが、少し特殊な事情があったりすると、というかある場合が多いのですが、そうなるとプラスアルファが必要になったり、役所との交渉が必要になったりします。
そして、そんな時に、しっかりと相手を納得させるだけの根拠を示せることが大事になってくるんだと思います。


ただ知識としてため込むだけでなく、それを活用する術が大事。
これは、普段、塾の生徒にも言っていることです。
まずは、私自身がやって示さねば。

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ひよこ塾 その3
気候もずいぶんと秋めいてきました。
周囲の木々も徐々に色づき始めて、どんどん秋が深まっていきます。

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さてそんな中、本日は「ひよこ塾」の第4回研修会へ。
今回のお題は「契約書作成」です。


まず、「契約」典型例とする「法律行為」の解釈には以下のような原則ある、ということで提示されました。
 ①法律行為に使用された文字に拘泥しない。
 ②当該行為がなされた当時の諸般の事情を考慮する。
 ③全体としての統一を害しない。
 ④なるべく内容の有効、可能なように解する。

つまり、①についてであれば、契約書のタイトルが「賃貸借契約書」となっていたとしても、内容として、賃料が発生していなかったりすると、それは「使用貸借」として解釈されるべきでしょう。書かれている文言にとらわれすぎるな、ということですね。

そして、②であれば、契約書等に明文で記載されていないことでも、それまでの商慣習などからそういった部分を推測する必要もでてきます。実際に、当事者同士に合意があれば、明文規定だけではなく、慣習も根拠になることは民法や商法にも規定があります。

③や④では、契約書のちょっとした誤字脱字によって、その契約そのものを無効としてしまう、というようなことを避けようということですね。もちろん、そういったミスはないに越したことはないのですが。


続いては、当事者の問題。
ここでもいくつかお話がありましたが、まずは「多角関係の契約」というお話。

例えば債務の保証契約を例にとると、
    契約①  債権者  =  本債務者
    契約②  債権者  =  保証人
といった感じだと、それぞれと別個に契約を結び、二当事者の契約が2つ存在することになります。
これだと、後々、それぞれの契約内容の間で齟齬が生じたり、保証人には知らされていない契約①の内容により、保証人が不利益を受けたりする可能性も出てきます。

そこで、この債権者、本債務者、保証人の三人を当事者とした契約とし、契約書にもこの3人を当事者として登場させ、1つにまとめることで、上述のような不安定さは少しは軽減されるのでは、というものでした。


そして、これも大事な「署名の問題」
これによって、その書類が真正のものであることを証明するわけなので、より確実なものにするべきです。
署名の効力の証明について、民事訴訟法にて、二段の推定というものがあります。
   一段目  作成名義人がその印を押印したという事実の証明。
   二段目  当該印影が作成名義人の持つ印鑑の印影と同じものであることの証明。

一段目を立証することは実際問題難しいので、基本的には二段目によるとのこと。
これは印鑑登録の証明書によってその証明は可能だからです。


その他、様々なことに留意しながら作成していくわけです。


そうして実際の検討事例へ入っていったのですが、ここで大事なのは、依頼者のヒアリングを行い、その希望をしっかりと確認すること。必要に応じて、当事者同士で詳細を詰めてもらう場面も出てくるでしょう。

また、案を依頼者に提示する場合、いきなり正式な形の契約書を提示するのではなく、もう少し大まかな骨子をまず中間報告的に提示する方が、依頼者にとって分かりやすく、希望なども提示してくれやすいとのことでした。


当たり前ですが、相手によって、内容によって記載すべきことは変わるので、臨機応変に対応していかなければならない業務です。
様々な場面でしっかりと対応できるように、これからも日々研鑽ですね。


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ひよこ塾 その2
本日は、第二回 ひよこ塾研修会へ

今回のお題は、法人設立
特に、医療法人の設立に関することでした。

前回でも述べましたが、実際の業務を例に挙げての講義なので、内容は詳しく語れませんし、数多くある例のうちの一つではありますが、非常に参考になります。
設立に必要な要件などは、様々な法律にあたったり、関係する役所に問い合わせれば知ることができます。
しかし、テンプレート通りにスイスイと進む依頼だけということはもちろんなく、どこかで問題が発生し、それに対して調査をし、臨機応変に対応してかなければならない依頼も多いのではないでしょうか。
そして、むしろ、そうなって困っているからこそ、我々を頼って来られることの方が多いような気もします。

そんな時に、どのような根拠でもって解決策を提示するのか、そして、その根拠をどのように見出していくのか。
この研修会では、そういった部分の勉強もできていると思っています。

今回は、医療法人の設立ということで、節税対策、名称に関する問題、役員構成に関する問題
そういったものを、実際の例を挙げて、どのように根拠を見出して解決していったのかを話していただきました。

勉強すべきことは、まだまだ果てしないなぁ、といった感じです。
しかし、学ぶこと自体はむしろ好きな方なので、やる気にもなっているところでもあります。



そして、研修会終了後、エレベーターを待っていると声を掛けられました。
その相手は、以前の有志学習会でご一緒されていた方で、途中まで乗る電車も一緒だということなので、あれこれ話しながら帰宅の途につきました。
その方も開業後間もない方で、お互い近い感覚で、愚痴を言ったり、これからの展望を語ったりと、短い間でしたが、普段は寝て過ごすだけだった時間を楽しく過ごすことができました。
行政書士間でのつながりも、ちょっとずつできてきたかな、と思えるひと時でした。


さて、塾の方は夏期講習会真っ只中です。
受験生の中には、まだ部活で頑張っている子もいます。
部活が終わった後、疲れているであろう中、自習に来て遅れを取り戻そうと頑張っている姿を見ると、部活も勉強もどちらも報われてほしいと思うし、そうさせてあげたいと思います。

そのためにも、まず私が、行政書士業と塾業を両立させてお手本とならねばなりませんね。

ということで、明日からもまた、しばらく塾業メインで頑張っていきます。


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ひよこ塾
本日は、ひよこ塾研修会へ。

研修制度のない行政書士の世界で、情報交換や交流を持てる場をということで、とある先生が開催されたものです。

今回はその初回。
私のような新人さんや、これから資格取得を目指すような人ばかりかと思いきや、ベテランぽい方々もみられ、様々いらっしゃいました。

今回のテーマは、相続・成年後見業務に関して。
何だか、コスモスに引き続いてまたか、という感じかもしれませんが、それだけ需要が高まってきているのかもしれません。

内容は、実際の仕事を例に挙げているため、お話しすることはできませんが、どういう状況で、どのような問題に直面し、どのように解決していくのか。そういった辺りは、やはり参考になりました。ただ、それと全く同じ状況になることはまずありませんので、あくまで参考ですが、それでも応用はできると思います。

経験に勝るものはないと思いますが、実際に経験した本人から直接話を聞くことができるというのは貴重です。
以降も、継続的に参加していきたいと思っています。




さて、この記事を書いている間もポツポツと雨が降り出していますが、明日は七夕ですね。
天気が微妙な感じですが…。

塾のほうでは、毎年恒例の七夕飾りがお目見えです。

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そして、こちらも毎年恒例の「世界征服」の願い事。もはやネタですが。

なんだかんだで、ワイワイと楽しみながら短冊を書く小・中学生。微笑ましいですね。
この中のどれだけの願いが叶っていくのでしょうか。


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プロフィール

伊藤 淳

Author:伊藤 淳
ブログはボチボチ更新中。
趣味は、フットサル、神社巡り、音楽鑑賞(主にHR/HM、アニソンなど)。
現在、行政書士として、京都、奈良を中心に活動中。京都府木津川市の進学ゼミエストという塾で塾講師もやっています。
行政書士業務については、リンクより当事務所のホームページをご覧ください。


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