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塾講師で行政書士の 徒然日記
仕事に関係あることやないこと、趣味の神社巡りやその時その時に感じたこと、思ったことを気ままに綴ってます。業務に関しては、本ブログのリンクから当事務所のホームページをご覧ください。
08 | 2014/09 | 10
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相続業務のはなし
先日は相続業務の実務研修会。

京都府行政書士会現会長の方針である、より実務に沿った研修の充実、ということで、様々な研修が実施されています。
私のような新人には、話を聞くだけ、というよりも、今回のように実際に必要な書類を自分で使いながら実習形式で学んでいけるというのは、より勉強になります。

で、今回は、とある事例から、相続人確定したのち、相続関係説明図を作成し、各相続人の法定相続割合を考えるというものでした。
そして、まず最初に講師の行政書士さんからこんな話が…

平成25年9月4日、最高裁判所でこのような判例が出ました。
非嫡出の子の相続割合は、嫡出の子の2分の1とするという民法の規定は憲法違反である。
それによって、同年12月5日、民法が改正され、両者とも相続割合は同一となった。
ただ、それは、判決の出た平成25年9月5日以降に開始した相続に適用されるもので、また、それ以前、平成13年7月1日から9月4日の間に開始された相続でも、確定したのが平成25年9月5日以降であれば適用される。


以前に民法の改正の話で触れましたが、こんな内容です。


そして、実習へ。
それぞれ5、6人のグループに分かれ、職務上請求書の見本を使って実際にお役人役?の行政書士さんに戸籍を請求、不備があれば突っ返され、内容を再検討して再請求、それが認められれば戸籍をもらい、もちろんそれで全ての相続人が判明するわけではないので、もらった戸籍の情報から次に何を請求すればよいのかを検討し、また職務上請求書を使って請求、不備があれば…
と、いった感じで、推定相続人を探していきます。
ここで読みこぼしがあり、後からこの人も相続人でした、なんてことになると大問題ですので、とにかく慎重に戸籍を読んでいきます。
この業務で取り寄せる書類にもいろいろあり、戸籍、除籍、原戸籍、住民票、除票、附票等です。
それぞれに記載されている情報や取り寄せられる場合が異なるので、その辺りを的確に判断する必要があります。

そして、戸籍を揃えるときに大切なのは、その人の出生から死亡(または現在)までの連続した戸籍を揃えることです。
でなければ、兄弟間でも、お互いの知らないうちに養子縁組をしていたり、認知をしていたり、ということがあるからです。

しかし、特に原戸籍というのは電算化されていないもの、つまり、手書きのままでテータ化されていないものもあり、その字が達筆な場合はそれを読むこと自体が一苦労です。徐々に電算化は進められているようですけどね。


さて、そんなこんなで大量の戸籍を取り寄せた結果、以下のように相続人を確定できました。


 父(亡)――――――男(認知)、男(認知)※父と別の女性の子達    
 母(亡)             
   長男(亡)――――養子   
   次男(亡)
   三男(亡)
   四男(亡)
   長女(被相続人)
   次女(亡)
   三女(亡)――――実子、実子、養子
   四女(依頼者)

少し分かり難いですが、相続人は父が認知した男2人長男の養子三女の実子2人と養子1人、そして依頼者
以上の7人ということになったのですが、問題はその相続割合です。
ちなみに、相続には、相続人がなくなっている場合にその子が相続するという代襲相続というものがあります。長男や三女の子供たちが相続しているのはそのためです。

さて、彼らの相続割合は?
ここで、最初に紹介のあった判例及び法改正。どう絡んでくるのか…。
結果としては、今回の事例には関係なし、です。
ここで悩んでしまったのは、完全に講師の行政書士の思惑どおりでした…。

上記の法改正は、例えば、親が亡くなった時で子供がいる場合の相続では関係してくるのですが、今回は、兄弟間の相続なので、そもそも関係ないんですね…。
ただし、今回の場合でも、こんな規定が適用されます。
一方の親が異なる兄弟の相続分は、両方の親が同じ兄弟の相続分の2分の1とする。(民法900条)

そして、三女の子供たちは、三女の相続分を均等に配分します。(民法901条)

よって、各相続人の相続割合は、
  父の認知した子…… 各8分の1(一方の親が異なるため)
  長男の養子…………4分の1
  三女の実子と養子…各12分の1(4分の1÷3)
  四女…………………4分の1

以上のようになります。


これにて、無事終了。
今回の事例のような、兄弟相続は特にややこしい、ということではありましたが、実際に業務の流れを体験することで、色々と分かることが多々あります。
今回も、大いに勉強になった研修会でした。

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入管業務のはなし
昨日は、第1回専門研修会へ。
お題は、「入管業務の現状と手続きの概要」

入管業務とは、在留資格、俗にいう「ビザ」に関するもの(厳密には少し異なりますが…)や帰化などの申請に関することというとイメージしやすいでしょうか。

そして今回の研修は、主に初心者向けの研修なので、あまり深い内容には踏み込まず、心構えや留意点、基礎的な内容の学習ということになりました。


この業務を受ける際に気を付けなければならないことは、他の許認可業務に比べて、許可が取れない、つまり不許可になる場面が多く発生するということです。
ですので、依頼を受ける際には、その可能性を十分検討し、特に依頼者に対して不許可となるリスクを十分に説明しておく必要があります。

そこで、我々は、許可を得るためにはどうすればよいのかを熟知しておく必要があります。万が一不許可になった場合、依頼人は大きな不利益を被ることになり、その人生を狂わせてしまう可能性もあるわけですからね。
もちろん、入国管理局に問い合わせれば、結構丁寧にこちらの状況を確認され、必要な書類を教えてくれます。ただ、それは最低限のもの。それで許可をとれてしまう場合もあるのでしょうが、大体の場合はそれプラスアルファが必ずといっていいほど必要になります。
そもそも、頑張れば自分でもできる手続きを専門家である我々に頼むということは、何かしら不安な点や問題が隠れている場合が多いからです。

そして、その問題に我々が巻き込まれる、つまり犯罪に巻き込まれる可能性もあったりするので、事前の確認は時間をかけて慎重に行う必要があるということですね。


さて、外国人の方が日本に滞在するためには、以下のような様々な在留資格と呼ばれるものを取得する必要があります。
 ●活動に関する資格…一「外交」「公用」「教授」「芸術」「宗教」「報道」
               二「投資・経営」「法律・会計業務」「医療」「研究」「教育」「技術」「人文知識・国際業務」
                「企業内転勤」「興行」「技能」「技能実習」
               三「文化活動」」「短期滞在」
               四「留学」「研修」「家族滞在」
               五「特定活動」
 ●身分又は地位に関する資格…「永住者」「日本人の配偶者等」「永住者の配偶者等」「定住者」

これらのどの資格を取るべきなのか、取る資格によっては日本国内でできる活動も変わってきます。
たとえば、活動に関する資格三や四、そして場合によっては五の資格では、収入を伴う活動ができませんし、その他の活動に関する資格でも、認められる活動の範囲はそれぞれの資格によって限定されています。

一方、身分又は地位に関する資格であれば、基本的に自由に活動できますが、取得そのものが厳しかったりします。
また、国際的な夫婦が増えてきている中で、帰化した夫婦の子ども扱いや、離婚後、再婚後に取得すべき資格など、この辺りは、これから非常に複雑な状況が出てくるでしょう。

実際、現在日本に滞在している外国人は204万人くらい。
東日本大震災で減少傾向でしたが、やっとそれがストップし、恐らくこれからまた増えていくでしょう。
この204万人のうち、特別永住者(在日韓国・朝鮮人)は約38万人
特別永住者に関しては、どんどん日本国籍を取得する人が増えて減ってきているそうです。
そして、永住者は約63万人定住者は約16万人日本人の配偶者等は約16万人
こういった方々は、経済活動も自由に行えるので、将来の労働力不足ために「移民」をという議論もありますが、これからこういった方々が増えてくるのならば、無理に「移民」を急がなくてもいいのではないか、という話もありました。余談です…。


で、これから、こういった国際化の流れはまず減退することはないと思います。
そうすると、上記のような複雑な状況も増えてくるでしょう。我々はそれにしっかりとついて行かなければなりません。

そして、来年には改正入管法が施行されるように、こちら側の変化も出てきます。
こちらの変化にももちろんついて行かなければなりませんね。


うん、大変だ。

これらを一人で全てカバーするなんてことは、少なくとも私にはできる気がしません。
だからこそ、しっかりと横のつながりをつくり、頼るべきところは頼ることが必要になってきます。
今はまだ、先輩方に頼ってばかりですが、数年後、私自身もしっかりと「強み」を作り、誰かを支えられるようになっていられるよう、今は頑張るのみです。


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習うより慣れろ
一気に気温が下がってきました。
そのせいか、ウチの生徒たちも体調不良者が続出しているので、皆さんご注意を。


さて、昨日は恒例の行政書士有志学習会へ。
今回のお題は「自動車関係」。

有志学習会 自動車関係

この業務の内容としては
  ●車庫証明
  ●自動車登録
  ●移転登録(名義変更)
  ●変更登録(住所の移転など)
  ●一時抹消
  ●永久抹消             などがあります。

事前にある程度勉強はしていたのですが、自動車重量税の廃車還付制度など、恥ずかしながら、今回初めてその存在を知ったものもありました。

幅広い業務分野を持つ行政書士ですが、その全てに精通することは難しく、多くの行政書士さんにはそれぞれ得意分野が存在します。
今回は、この自動車関係の業務を中心に活動されている行政書士さんが講師役となり、実際に記入する用紙まで準備していただいて、どのような流れでこの業務を進めていけばよいのかをレクチャーしていただきました。
こういった実務を体験できる場、というのは多くないので、貴重な経験でした。

結果として、この業務は、そう難しいものではない場合が多く、依頼してくる相手も、「分からないから」依頼するのではなく、普段から自分でやっているけど「面倒だから」「忙しいから」依頼してくる場合が多いとのことでした。
なので、基本的に必要なものはすでにそろっている場合も多く、我々はそれをチェックし提出するのがメインですね。
だからといって、もちろん気軽にしてもよいわけではなく、注意すべき点も多々あります。


そして、その講師役の行政書士さんの言葉。
まず実際にやってみたらすぐに慣れますよ、「習うより慣れろ」です、と。


これは、実際よく聞くことではあるし、その通りだと思います。
あれこれ悩むことも大事ですが、それだけは前に進まないので、まず一歩踏み出すことが大事です。
そして、一度経験したことは知識としても蓄えられますが、体が覚えてもくれます。
前にこれで大丈夫だった、という自信にもつながると思うのです。

以前、某予備校のCMで「今でしょ!」が流行っていましたが、実は、私にとってはその言葉より、別の講師の「悩んでばかりでやらないやつが多すぎる!」という言葉のほうが共感できました。
もちろん、やみくもに動き回れば良いわけではありませんが、一歩を踏み出さないと何も変わらないのではないでしょうか。
そして、その一歩は必ずしも前へ向けて出なくてもよく、時には後ろへ引くことが必要な時もあると思います。

少し話が大きくなってしまいましたが、こうやって貴重な体験をさせてもらっているこの研修会も、少しずつ参加者が増えてきている様子。
お互いに刺激を受け、与えながら、これからもがんばっていきたいと思います。


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秋の明日香へ
久し振りにゆっくりできる日曜日。
そして、天気は快晴!
そうだ、明日香 行こう
ということで、明日香に行ってきました。

この時期は、ぼちぼち彼岸花が咲きだし、さらに稲穂も実ってくる時期なので、とても彩が見事な感じになります。

場所は、石舞台古墳よりももう少し奥に入った場所で、奥明日香とも呼ばれている地域です。
ここの稲渕の棚田を眺めるのが好きで、ちょくちょく来ています。


石舞台の駐車場に車を置いて、午前中も早めの時間で、風も涼しく、周りでは秋の虫の音が…。
そんな中をテクテク歩いていくと、さっそく咲いていました。

彼岸花3

まだ時期的にはちょっと早かったようで、まだつぼみの状態のものもおおくありましたが、まずは少し満足できました。


そして、この日は目指すものが…。


それは、黄色い彼岸花です。
写真などで見ることはあったのですが、実際に見たことがなく、なんとか今回こそはと思っていたのですが、パラパラとまだまばらに咲いているのを見かけても、ことごとく赤い…。
いや、綺麗なんですけどね…。

しかし、そこで救いの手?が。
同じときに来ていた方が、facebookにその位置情報と共に写真をアップしてくれたのです!
思わず、その記事にお礼のコメントをつけてしまいました。

そして向かった先はこちら

案山子ロード 看板

その名も案山子ロード
実は、気になっていながら来たことがなかったんです。
ここには、お手製のユニークな案山子がたくさんおかれてあり、その奥にはボス格の巨大案山子まで。

案山子ロード 風景

案山子ロード 巨大案山子

ん?こんなところにお地蔵さん?と思ったら、これも案山子でした。

案山子ロード 案山子

そうして色々と楽しませてもらっていると、ついに発見!

案山子ロード 彼岸花3

当たり前ですが、本当に黄色いんですね。
近くには、ふつう?の赤い彼岸花も咲いていて、他に白いのも見かけました。
実は、いろんな色が存在しているのでしょうか?

案山子ロード 彼岸花4

案山子ロード 彼岸花7

それほど人もいなかったので、しばらく風に吹かれ、虫の音を聞きながら、ボーっとしていました…。

その後、来た道を引き返していくのですが、まだ時間も早いし、このまま帰るもの…ということで、もう少し散策です。



次に来たのはこちらです。

飛び石1

飛鳥川の流れの中にあるこの石の並びは「飛び石」と呼ばれるもので、橋として使われていたとか。
そして、この場所は、万葉歌にも多く詠まれているそうで、その内容は主に恋愛に関するものとのこと。
この飛鳥川を恋愛の障壁に見立てたり、この飛び石を渡るのを逢引きの象徴としたりと、なかなか艶っぽい場所です。
しかし、水もきれいで、しばらく流れを眺めているだけでも時間をつぶせそうでした。


続いては、とりあえず道すがらにあったマラ石を拝んで、

マラ石


祝戸の展望台へ
選んだルートが悪かったようで、ひたすら急な階段をのぼりました。そして足に来ました。運動不足です、はい…。
途中、いくつかどんぐりを発見。

どんぐり

そうして、やっと展望台に到着。

祝戸 展望台

中央の香久山、その右にある甘樫の丘、ともにきれいに見えました。

下りは、楽なルートを選んで帰途へ。
今回は目標を達成できたので満足でしたが、彼岸花のピーク自体はもう少し後っぽいので、時間があれば来週あたりも行ってみようと思います。


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京都 大原 三千院
昨日、京都大原の三千院へ行ってきました。


過去に一度、すぐ近くに宿泊したことがあったのですが、なぜかその時は三千院を素通り…
今回、そのリベンジ、というわけではないですが、訪れてみました。

私の観光旅程は、基本的に午前中で大方終わる感じになります。
特に夏なんかは、涼しいというのもありますし、朝方の静かな感じの中をまったりと散策するのが好きなもので。

で、この日は個人的には少し遅めの7時半出発。
心配していた渋滞にもほぼ巻き込まれず、無事到着しました。

少し離れた駐車場に車を置いて、テクテクと歩いていきます。
朝晩が涼しいというか、寒いくらいになってきたとはいえ、日中お日様にあたるとやはりまだ暑いですね。
それでも、山の中ということあって、そこまでの暑さもなく、また時期的に紅葉の前であったので観光客の数もそれほど多くもなく、比較的ゆっくり見て回ることができました。


で、まず三千院へ。

先ほども言ったように、午前中で人がそんなに多くないこともあって、静かで厳かな空気…
この空気を体感しに来ているようなものなので、大満足です。
さすがにお庭の手入れもばっちりで、苔もフカフカしてます。

三千院 有清園と往生極楽院 - コピー

そして、わらべ地蔵。この表情、なんだか癒されます…

三千院 わらべ地蔵と往生極楽院 - コピー

また、時期が合えば紫陽花苑もきれいだったのでしょうが、きっとその分人も多く、今回のようにまったりできなかったかな、と一人で納得。
しかし、もみじもたくさん植わっていたので、紅葉の季節はきれいなんでしょうね。

で、目当てのものを見ることができたので満足してしまったのですが、せっかくなので他の名勝もまわってみました。
そのうちの一つがこちら。音無の滝です。

音無の滝2 - コピー

水も冷たく、涼しい風も吹いて、しばしボーっと…

この後、寂光院の方も見て回り、帰宅の途へ。

いい気分転換もできて、また今日からお仕事頑張ります!


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プロフィール

伊藤 淳

Author:伊藤 淳
ブログはボチボチ更新中。
趣味は、フットサル、神社巡り、音楽鑑賞(主にHR/HM、アニソンなど)。
現在、行政書士として、京都、奈良を中心に活動中。京都府木津川市の進学ゼミエストという塾で塾講師もやっています。
行政書士業務については、リンクより当事務所のホームページをご覧ください。


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