ストーンサークル巡り |
先日、少しまとまった休みができたので、北海道へ。
なんだかいきなりですが、たまにこんなことをやってます。
それにしても、本当に「北海道はでっかいどう」ですね...
あれやこれやと希望を盛り込もうとすると、とてもじゃないですが1日や2日で巡ることなんてできません。
ということで、今回は「環状列石」を巡ってみることにしました。
環状列石、ストーンサークルというと想像しやすいでしょうか。 イギリスのストーンヘンジなんてのが有名ですね。
あちらは、本当に人力で配置したのか疑わしいぐらいの巨石を使っていますが、こちらはそれに比べるとかわいらしいものです。
そして、この石を並べただけのストーンサークルとは何者なのか...
イギリスのストーンヘンジは、最近、もっと広範囲に遺構が広がっているのではないか、ということが調査結果から言われています。 こちらは、規模もそれほどのものではありません。 立地から見ても、1つの遺構そのものに広がりがある感じもしません。 他の遺構とのつながりはあるのかも知れませんが。
ただ、これを作った目的、その役割というのは、大体共通していると考えられているようで、いわゆる「生と死の境界」です。
昔は、死とは、恐れるべきもので、穢らわしいもの。 それと同時に神聖なものでもあったかもしれません。
とにかく、俗世とは異なるモノであったはずです。
それをしっかりと区分し、「この世」と「あの世」を分けたと...
現在でも、お墓はみんなでまとめて「墓地」という「境界の中」にありますよね。 まあ、現在の状況は、他にも色々と俗っぽい要因があるのかもしれませんが...
そんなこんなで、定番の観光もしつつ、今回は、ストーンサークル巡りをメインとしました。
まず、最初がこちら。

西崎山環状列石です。 場所は、グーグルマップにも出てくるはずなので、そう困らないと思います。 また、現地までの道も舗装されており、駐車場まであるので、ここは来やすい場所でしょう。
ここは、少し見難いですが、直立している石がいくつかあり、それぞれの周りに環状に石が配されています。 元々はもっとあったようですが、現在はこんな感じです。 少し小高い丘の上にあり、見晴らしも良いことろでした。 周りから見やすい位置に作ることで、故人を思い出したりしていたのでしょうか...
続いてこちら。

地鎮山環状列石です。 ここは、車で来るには駐車場もなく道自体もハードなので、付近までは公共交通機関を利用することをお勧めします。 付近に案内板が出ているし、これもグーグルマップ等に出てくるはずなので、大まかな場所は分かるかと... ただ、ここも、小高い丘の上にあるのですが、その丘へ入っていく箇所が、今回行ったときは草が生い茂り、見過ごしかけました... なぜか途中からは草も刈られ整備されている感じだったのですが、草刈の途中だったのでしょうか?
で、ここは、直立した石そのものが環状に配され、奥に見える四角の部分が墓穴でしょうか。
そして、最後の3つ目。

忍路環状列石です。 ここは、道自体は舗装道のすぐ脇なので、車でも来やすいでしょうが、駐車場らしきものは見当たらなかったので注意が必要です。 また、これは先ほどの地鎮山環状列石のすぐ近くにあり、何かしらつながりもあったのかも知れません。 そして、丘の上にあった前の2つとは異なり、普通に平地にありました。
今回巡った3つのストーンサークルは、いずれも縄文時代後期ものとされています。 そんな昔の人々の考え方や感じ方に、少しは触れることができた気がした旅路でした。
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研修会を主催する |
昨日、私の所属する「コスモス成年後見サポートセンター」、通称「コスモスきょうと」の主催で、研修会を開催しました。
会場は、京都市国際交流会館。

少なくとも、私が入会してからは初めて主催する研修会です。

手作り感満載の案内板です。
講師は、我々にとってはお馴染み?の粂先生。 この方は、神奈川県支部の方で、入会前研修で見ることになる講義のDVDでも講師として登場されます。 そして、さすがというか何というか、すごく話慣れていらっしゃいます。 今回の講習は3時間だったのですが、話に引き込まれ、あっという間に時間がきてしまった感じです。
これは、是非見習って、行政書士業務はもちろん、塾での授業にも活かしていきたいものです。
肝心の内容は、主に「相談員のQ&A」ということで、実際に受けた相談から、主なものを抜粋し、それらに対してどう対応するべきなのかを話していただきました。
ここで話せるものもあれば、話せないものもあり、そのため、今回の参加者はコスモス会員限定ということにしていました。
相談相手に関することもそうなのですが、自分の身を守ることも大事だということを、改めて思い知らされました。 これは、成年後見業務だけに限ったことではないですが、残念ながら、相談者の中には、自分に不都合な真実を隠し、自分に都合の良い回答を引き出そうとする方もいらっしゃる、ということです。 もし、それで何か問題が起これば、「あの時あなたはああ言ったじゃないか」ということになり、こちらの責任問題にもなりかねません。
制度等に関して研鑽しておくのはもちろん大事ですが、こういった実務的なポイントは経験しないとなかなか分からないので、今回のように、経験の豊富な方からそういった話が聞けるのは貴重ですね。
そして、この粂先生。 そのように多くの依頼をこなしていらっしゃるのですが、支部からの紹介はこれまで全くないそうです。 全て、別の依頼者からのつながりで紹介されたものだそうで、やはり人とのつながりや信頼関係が大事なのだと感じました。
話は変わりますが、近々、第2回目の入会前研修が行われます。 前回は受ける側でしたが、今回は開催する側です。 行政書士試験の監督をした時もそうでしたが、何だか不思議な気分です。
この「コスモスきょうと」は、まだまだこれからの組織ですので、少しでも多くの人に参加してもらい、まずはしっかりとした組織づくりをしていきたいと思います。
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産廃研修 |
いつまでもシルバーウィークのネタが先頭なのもバツが悪いので、今日はこちら。
産業廃棄物(産廃)に関する許可申請のお話です。
シルバーウィーク後、実は結構な研修がまとまってあり、興味もあったので受けてきていました。 内容は、今回の「産廃」に関するもの、「在留資格」に関するもの、「改正行政不服審査法」に関するもの等々です。
そんな中で、今回お話しするのが「産廃に関する許可申請」です。 「産廃に関する」とはいうものの、実際はもう少し細かく分かれています。
まず、「廃棄物」があり、その中で以下のように分類されます。 ・事業活動に伴って発生した廃棄物 ・家庭から発生した廃棄物
下段の「家庭から発生した廃棄物」は「家庭系一般廃棄物」とされ、今回の分野には関係してきません。
上段の「事業活動に伴って発生した廃棄物」はさらに以下のように分類されます。 ・21種類が指定されている「産業廃棄物」 ・それ以外の「事業系一般廃棄物」
そして、「産業廃棄物」を「産廃」、「事業系一般廃棄物」を「一廃」と呼ぶそうです。
今回問題となり、ふつう我々が申請に携わるのは「産廃」の方です。 「一廃」の方は、枠数が決まっており、京都ではすでに一杯で申請しても受け付けてもらえないとのことでした。
また、この「産廃」と「一廃」との区別は、業者の方でも曖昧な場合が多く、依頼を受ける際もしっかりと相手の話を聞いて、「産廃」の許可申請で間違いないのかを確認する必要があります。
ということで、今回は、その「産廃」についてのお話しです。
この許可申請、正確には、「産業廃棄物処理業」の許可申請となります。 まず、大きくは「処理業」があり、 その中に、「収集運搬業」と「処分業」があります。
そして、「収集運搬業」は、「積替え・保管を含まない」ものと「積替え・保管を含む」ものに分かれ、 「処分業」は、「中間処理」と「最終処分」に分かれます。
これらの中で、我々が最も多くかかわるのは、「積替え・保管を含まない収集運搬業」になります。 この業務の内容は、「排出源から集めた廃棄物を、中間処理施設か最終処分先等に、その日のうちに直接運ぶこと」です。
つまり、廃棄物を積んだ後、都合で自社の別のトラックに積み替えたり、どこかの駐車場で仮眠をとって一夜を明かしたり、ということはできない、ということになります。
じゃあ、同じ「収集運搬業」なんだから「積替え・保管あり」で申請すれば良いかというと、それも簡単ではなく、こちらの申請をするには、当然、積替え・保管をするための施設が必要になります。 この施設の建設には周辺住民の同意が必要になり、そういったことも含めて、時間も費用も大きく異なってきます。
また、産廃は上記の通り21種類が定められており、どれを扱うのかをあらかじめ決めておく必要があります。 そこで何を選ぶかがまた問題で、あまりにピンポイントで必要最低限にしてしまうと、後々必要になった時に許可申請をし直さなければならなくなります。 この辺りは、会社設立での定款の目的を考えるときにも似ていると思います。
今回の研修では、これらの他、役員等に対する欠格条項に該当する人物がいないかなどについても、しつこいくらいに確認しておく必要がある等、実際に依頼を遂行する際に注意すべきことを色々と聞くことができました。
あと、「優良基準」というものについても話がありました。 これは、「産業廃棄物処理業の実施に関し優れた能力及び実績を有する者」を表すもので、これを持っていれば、優良な産廃業者であることが証明できるというものです。 そのため、これを取得したがる企業も多いそうなのですが、なかなか基準を満たすのが難しい。 そして、無事に取得できたとしても、もしそれを失うようなことになれば、大きなマイナスイメージにつながる等、色々と大変なんだなあと、他人事のように思っていました。
が、私も一応事業主ですので、ますます頑張っていかなければ、とも思わされた研修でした。
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